Sep
20th
Tue
20th
[米田] いろんなジャンルの映画を撮られてますが、反体制的なものが一本流れますよね
それは流れてるね。育ちの問題もある。ただね、東映の中にも、石井輝夫監督たちのエログロ路線に対して反発するスタッフはいたんだよ。助監督のなかから、ボイコットするなんて声があがったとき、これだけは言ったんだ。「個人的に好みが合わないから仕事は下ります」って言うなと。ものつくりっていうのは、作る幅を自分で狭めることは絶対やっちゃいかんこっちゃって。それと、映画で飯食うんだったら、それもやろうや、と。どんな素材でも、自分のほうに引き寄せればいいんだから。
[松本] 実録のころは、反社会的な素材じゃないですが、社会からの風あたりも厳しかったんじゃないですか?
そういうのもあったけど、そのころはそういう映画が斬新で面白かったんだ。70年安保が終わって、ヤクザ映画は何が原点かっていうのがあったんだけど、それは“飢え”なんだね。飢えがあって、暴力というのが、伸(の)していくための手段なんだね。
だから、わかるんだよ、どっかでね。さもなくば埋没するか、自分を上昇させようとすると、暴力と知恵しかない。あのころのヤクザ映画の根底にあったのは、戦後の飢えと暴力だね。その飢えが出発点でなくなったら、ヤクザ映画は成立しなくなるっなって、深作監督と言ってた。
それは流れてるね。育ちの問題もある。ただね、東映の中にも、石井輝夫監督たちのエログロ路線に対して反発するスタッフはいたんだよ。助監督のなかから、ボイコットするなんて声があがったとき、これだけは言ったんだ。「個人的に好みが合わないから仕事は下ります」って言うなと。ものつくりっていうのは、作る幅を自分で狭めることは絶対やっちゃいかんこっちゃって。それと、映画で飯食うんだったら、それもやろうや、と。どんな素材でも、自分のほうに引き寄せればいいんだから。
[松本] 実録のころは、反社会的な素材じゃないですが、社会からの風あたりも厳しかったんじゃないですか?
そういうのもあったけど、そのころはそういう映画が斬新で面白かったんだ。70年安保が終わって、ヤクザ映画は何が原点かっていうのがあったんだけど、それは“飢え”なんだね。飢えがあって、暴力というのが、伸(の)していくための手段なんだね。
だから、わかるんだよ、どっかでね。さもなくば埋没するか、自分を上昇させようとすると、暴力と知恵しかない。あのころのヤクザ映画の根底にあったのは、戦後の飢えと暴力だね。その飢えが出発点でなくなったら、ヤクザ映画は成立しなくなるっなって、深作監督と言ってた。